星と猫の数学

私を退屈から救いに来た、夢のヒーロー

2017年10月期アニメ視聴、感想未記載分まとめ

戦刻ナイトブラッド

女性向けスマホゲームのアニメ化作品です。戦国時代のような異世界に召喚された主人公が、戦国武将と同姓同名のイケメンな亜人達とコミュニケーションするという内容です。

突飛な設定でもなくぶっ飛んだキャラクターでもないため、可もなく不可もなくといった印象です。とはいえ(最近増加傾向にあるとはいえ)まだまだ少ない女性向け作品の魅力はしっかり押さえているので、視聴を継続しています。

このはな綺譚

コミックバーズ連載漫画のアニメ化作品です。あの世とこの世の境にあるという『此花亭』という旅館で働く狐の少女達の物語になります。

(個人レベルならともかく)大きな諍いや鬱展開のない優しい雰囲気が全体に漂っているので、ARIAと同様のヒーリング系な作品という印象です。また元々は休刊になったコミック百合姫Sで連載されていたためか、百合描写がかなり多い。自分はそこまで百合属性はないのですが、属性のある人ならストライクな作品ではないでしょうか。

少女終末旅行

Web漫画サイトのくらげバンチで連載されている漫画のアニメ化作品です。文明が滅びた世界で二人の少女が旅をするという内容です。

二人の旅の目的は語られておらず(理由がない可能性も否めない)、文明崩壊後の世界観なのに二人のやりとりがほのぼのとしていて悲壮感が薄いという、不思議な雰囲気が漂っています。MAD MAX影響下作品と比べるとまったく真逆。ある意味日常系なのかもしれませんね。

タイムボカン 逆襲の三悪人

タイムボカン24の続編……なのですが、24では「教科書には記されていない意外な本当の歴史『真歴史』を求めて過去へとタイムトラベルする」という筋書きだったのが、クレームでも付いたのか「歴史上の人物を訪ねて様々なエピソードを知る」というものに変更されており、更に構成がどこかバラエティ番組っぽくなっています。

とはいえタイムボカンらしい明るいノリとパロディは健在であり、またタイトルが示すように今作は三悪の方が主役のような扱いを受けています。バラエティ番組っぽいノリさえ気にしなければ、これまでのように楽しめています。

宝石の国

アフタヌーン連載漫画のアニメ化作品です。人間を始めとしたほとんどの生物が滅び、代わりに『鉱石』が人間のような姿となって地上を闊歩しているという独特な世界観での、『宝石』達の物語になります。

上記の設定がとにかく衝撃的で、彼ら(ただし宝石であるため性別は存在しない)は身体が砕ける事もあり、それでいて(表現が正しくないかもしれませんが)死ぬ事もないという設定が斬新です。また物語も緩やかな時間が続いたかと思ったら、宝石達を襲う月人という存在によって急転直下するというジェットコースターのような展開が幾度もあります。おかげで引き込まれると言うより(いい意味で)殴られているような感覚に陥ります。

ラブライブ!サンシャイン!!(第2期)

去年に放送されたラブライブ2作目アニメの第2期です。1期では憧れのスクールアイドルになる姿が描かれ、今期は(1期に提示された)廃校の危機に改めて向き合う事になります。

1期は1作目を意識したような展開や演出が多く見受けられましたが、今期は2作目独自の展開を行おうとしているように感じられます。1作目ではあっけなく廃校を回避出来たのに対し、2作目は本当にギリギリの所まで追い詰められ、これを書いている時点ではとうとう廃校が決定してしまいました。奇跡を起こせなかった彼女達が、それでも同じ学校の生徒達の後押しを受けて改めてラブライブに挑むようです。

アイドルマスター side M

ソシャゲ版アイドルマスター第3弾で、女性向けアイマス作品のアニメ化になります。男性アイドルを扱っているという点の他、『理由あって、アイドル!』のキャッチコピーの通り、ほとんどのアイドルが前職有りという点が他のアイマスと異なる点ですね(もちろん、他のアイマスでも前職有りなアイドルはいますが)。

前職有りという設定によって前2作とはまた異なるアイドル像を描いている上、男性故のエネルギッシュなキャラクター達がまた魅力的。更に今回アニメにアイドルとして登場出来なかったキャラクターも脇役として登場するというサービスも有り、今作も評価が高そうです。

ブレンド・S

まんがタイムきららキャラット連載漫画のアニメ化作品です。ウェイトレスがそれぞれ異なる『属性』でもってお客を迎える風変わりな喫茶店『スティーレ』で、本人はその気が全く無いのに目つきの悪さと天然さから『ドS』キャラになってしまう主人公とその同僚達が活躍する物語です。

きらら系列では数少ない、メインキャラに男性が存在し、かつ恋愛をしっかりと描いている漫画なので個人的に元々評価が高かったのですが、アニメも安定したクオリティで安心して楽しめています。何かと類似点が多いWORKING!!と比較されているようですが、どちらも面白いですしストーリーのベクトルが異なるのでどちらも楽しめます。

鬼灯の冷徹(第2期)

モーニング連載漫画のアニメ化作品の第2期です。色んな意味で日本的な地獄の日常を描いたコメディ作品になります。

アニメ1期が非常に面白かったので原作を全巻大人買いしてしまったほどにハマったので2期も楽しみにしていましたが、期待を裏切る事のない安定した面白さ。原作以上にパロディや(著作権的な意味で)危険な描写があるのも相変わらずでいいですね。

ウルトラマンジード 第20話「午前10時の怪鳥」

倒しても毎日午前10時に出現するギエロン星獣の謎に迫る話です。怪獣の原典のシナリオではなく特性から膨らませた話なのは、打倒ではあるけれども残念。

原典でもその再生能力を披露していましたが、それは「強力な兵器を作り出しても、敵もまた強力な力でもって返してくる。その繰り返しは悲劇だ」という話のテーマに沿ったものであるためでした。今回はその能力によって毎日復活してしまうため、街の人々は(悪い意味で)慣れてしまい、ウルトラマン達は疲弊する事態に。

調査の結果、ギエロン星獣は身体を構成している物質がバラバラになってもすぐに液状化から気化し、それが寄り集まる事で再生すると判明。構成物の大半が水分のため再生する前に凍らせればいいのですが、死亡時に爆発飛散するため少人数ではとても欠片を回収出来ない。それでどうするのかと思いきや、なんと街の人々の協力を得るという手段に。

これまでも限定的に名も無き一般市民達がウルトラマンの助けになる展開はありましたが、その多くが「怪獣や宇宙人に立ち向かう(一矢報いる)」パターンだったのに対し、今回は「倒すのはあくまでウルトラマンだが、その後始末を手伝う」というパターンな所が斬新でした。誰でも出来る簡単な事ながら怪獣退治に貢献出来ていますし、その上今回の協力者が数万人というのにも驚きです。当初は人々に畏怖されていたジードが、着実に地球人の味方なるウルトラマンと認識されて行っている証拠ですね。

キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第7話「歴史のある国 -Don't Look Back!-」

今回はキノの師匠の話(それも師匠が若い頃)とのこと。警察の権力が強大な国で彼女の旅に同行していた弟子が捕まってしまい、彼を助けた後彼女達が二人で大立ち回りするという話でした。しかしその立ち回りがまた面白い。

時計塔に籠城した上、警察を負傷させて恐怖を煽り*1、敢えて要求を「時計塔を死に場所としたい」とした状況で警察が自ら懇願して国を出てもらおうとする、というやり方。自分達から望んでいる事を提示しない辺りが意地汚い(褒め言葉)。しかもその行動で結果的にその国が転覆する事になり、キノが訪れた時には平和な国になっていたと語り継がれていました。無血ではないものの死者を出さず、しかも国民でない者が(結果的に)革命したというなら当然の結果と言えますが、恐ろしや……。

しかしキノとは全く異なる、強かな旅人であったようですね。ラストにキノがエルメスから「師匠がまたこの国を訪れたら?」と言われて汗を流していましたが、キノが弟子入りしていた時もその強かさが健在だったのでしょう。

*1:キノ曰く、殺していないから復讐よりも恐怖が大きくなるとの事。

魔法陣グルグル 第19話「歌え!バトーハの塔!」

引き続き花の国編、ククリが攫われた中でもカヤの攻撃が続くため、残ったニケが必死の攻防です。

何とかして王女を成長させるために文字通り光り輝く光魔法『カッコいいポーズ』で決めるニケの傍ら、虫にされたキタキタおやじとかつての旅人が光に吸い寄せられて近づいた上、タマゴを経て全裸で復活という最低な絵面に! しかも途中のセーラームーンっぽい(姿が変わる(変わってないけど)的な意味で)変態シーンは何なんだ! まあそんなゴタゴタがあっても何とか過激になった的な意味で強くたくましくそしておっぱい的に大きくなった王女が復活、カヤ達を見事撃退しました。ニケの教育方針は結果論として間違っていなかったんだ!

後半はバトーハの塔。ここにもミグミグ族の遺産(ワンチンの具象気体)があり、そこでククリは『恋するハート』の起源を知ります。ギャグっぽく語られていたものの、ワンチンが念押ししたように『恋するハート』は危険な魔法。それを使いこなせるかはククリ次第というわけですね。この不安定でどうなるかわからないものを『子供の魔法』と設定したのは本当に上手い。

おそ松さん 第7話「げんし松さん/三国志さん/おそ松とトド松」

げんし松さん

まさかじょし松さんとクロスオーバーするとは……(じょし松さんは最終回の老後姿だけど)。

三国志さん

六つ子による三国志パロ……と言いたいですが、4つ目の国(もちろん架空)『松』を舞台にしてるという内容です。どちらかというと架空戦記みたいな形式ですね。

呉(くれ)に向かって攻めに行こうとした途中で曹操に出会い、触発されて赤壁の戦いに向かったら案の定ボロ負けするというオチがつきました。どんな世界だろうと六つ子は駄目な奴らですわ。

おそ松とトド松

経緯は不明ですが、おそ松がトド松と共に合コンにこぎ着けたという話です。

女の子には慣れているトド松に対し、童貞なおそ松*1は当然ながら生の女の子に耐えきれず下ネタを連発。トド松の顔芸フォローも虚しく合コン失敗……と思いきや、その裏表のない態度が何故か功を奏しておそ松は女の子達と意気投合……と思いきや、あの場のノリを楽しんでただけだったようで、別の日に街で再会したら冷たくあしらわれてしまいました。

何というか……童貞は色々と悲しい生き物ですね、ええ。

*1:いやトド松も何やかんやで結局童貞なんですけど。