星と猫の数学

私を退屈から救いに来た、夢のヒーロー

勇者シリーズと私 その1「オリジナル勇者」

勇者シリーズ』について

勇者シリーズ』とは、1990年放送の『勇者エクスカイザー』から1997年放送の『勇者王ガオガイガー』まで連綿と続いていたロボットアニメシリーズの事である。これに1998年発売のゲーム『新世代ロボット戦記ブレイブサーガ』用に制作された『勇者聖戦バーンガーン』や、一部作品のOVAも含まれる。

元々は現在も人気であるロボット玩具の『トランスフォーマー』に代わる新たな商品として、タカラ(当時)がサンライズと協力して作り上げた作品である。そのため、登場するロボットは人間と同じ様に感情を持ち、乗用車や新幹線、戦闘機といった身近に存在する乗り物や、動物や幻獣を模した姿から人型に変形する。トランスフォーマーとの違いは、トランスフォーマーが比較的群像劇として作られていたのに対し、勇者シリーズはよりヒーローロボットらしく作られていた所だ。変形や合体シーン、敵を倒す時の必殺技シーンは最大の見所とされ、非常に気合いの入った作画で作られている。

2015年現在、20代後半から30代前半辺りの人達には直撃世代であり、上記のいずれかの作品を見て育った人も少なくないだろう(覚えているかはともかく)。

自分もその直撃世代であり、その後はしばらく忘れていたが、ブレイブサーガをプレイした事で勇者熱が再燃した。そのおかげで、2000年代は『オリジナル勇者』をひたすら作り続けていた。

オリジナル勇者

『オリジナル勇者』とは、勇者シリーズをオマージュしたオリジナルロボット作品の事である。最大で数十人という小さな界隈ではあったが、勇者シリーズが好きな人達が集まってそれぞれの作品を自分のWebサイトに公開し、見せ合って楽しんでいた。

自分が作ったオリジナル勇者は合計で2作品。『勇者伝説セイバスター』と『勝利勇者ヴィザリオン』だ。

勇者伝説セイバスター | 十字路図書館

勝利勇者ヴィザリオン | 十字路図書館

前者は当時最も好きだったバーンガーンの影響を強く受けた作品で、コンセプトは『一作品で様々なタイプの勇者を登場させる』だった。後者はガオガイガーに近いハードめな作風にしようとしていた。いずれもがむしゃらに書いてキチンと完結させたものであり、文章力はさておき、10年以上経過した今でも非常に気に入っている。

ここで培ってきた経験が、現在の創作活動にしっかりと役立っている。ここで自分がやりたかった事は、今でも自分が作品に対してやりたい事としてずっと原動力となり続けている。