星と猫の数学

ローグライクとストラテジーとマイナー志向で黒猫なでなでしたい

ゲーム・ウォーズ

ゲームウォーズ(上) (SB文庫)

ゲームウォーズ(上) (SB文庫)

ゲームウォーズ(下) (SB文庫)

ゲームウォーズ(下) (SB文庫)

READY PLAYER ONE

積ん読になっていた作品ですが、三日で一気に読み終えました。様々なゲームや映画、音楽にアニメ作品(そのうち特に80年代)の知識があると非常に楽しめる、それらがなくてもSFアドベンチャーとして満足できる一作です。

あらすじ

近未来の地球。世界規模のバーチャルリアリティOASIS』の制作者『ジェームズ・ハリデー』は、死後に一つの遺言状であるビデオメッセージを残した。

OASIS内にイースター・エッグ*1を残した。最初にこのイースター・エッグを発見した者に自分の遺産を全て譲渡する」

これによりOASISでは多数の人々がイースター・エッグを求めてOASIS内を探し回るという一大イベントになった。しかし、イースター・エッグの在処に繋がる『鍵』も見つからないまま、いつしかその熱は冷めていき、数年が経過した。

そんなある日、OASIS内では「パーシヴァル」と名乗る少年『ウェイド・ワッツ』はそのハリデーへの情熱と深い造詣、そしていくつかの偶然によって、最初の『鍵』を手に入れる。たちまち有名人となったパーシヴァルだが、OASISの掌握を目論む企業IOIのハンター部隊、通称『シクサーズ』がそれを見過ごさなかった。

紹介

舞台はオンラインゲームから拡張されたバーチャルリアリティ世界、その中で様々な試練を乗り越えて活躍する主人公やその友人達。手に汗握る冒険にある種の勧善懲悪な(アメリカ的な)激しい戦い。ここだけならさほど変哲もない内容ですが、この作品の特色は『(80年代)ギーク・カルチャー』が前面に押し出されている事です。

この作品での最重要人物であるハリデーは80年代に青春時代を過ごしてきたギークです。それ故にOASIS内に残した様々な舞台やギミックには、それらを再現したものが多数ちりばめられています。『アドベンチャー*2』に『ダンジョンズ&ドラゴンズ』『パックマン』等の有名ゲームはもちろん、『スター・ウォーズ』『ウォー・ゲーム』といった映画、更には日本の作品『ウルトラマン』『機動戦士ガンダム』『ゴジラ』等、とにかく様々な(ギークが好む)作品がこのOASIS内に存在し、再現されています。

そこにはパロディやオマージュではなく、強いリスペクトがある。そう自分は感じました。特に終盤のシーンは、ファンなら一度は妄想するような凄まじい展開があり、読みながら思わず声を出してしまうくらい興奮してしまいました。○○○○○○と×××××と△△△△と□□□□□□の夢の共演と、それに立ちふさがる☆☆☆☆☆とか、普通は出来ない!

この作品は既に映画化も決定しているとの事ですが、果たしてこれらの既存作品がどこまで再現されるのか、気になる所です。

*1:ゲームに仕込まれた、ゲーム内容とは直接関係のないメッセージやギミックの事

*2:コンピューターアドベンチャーゲームの先駆者。この作品から『アドベンチャー』というジャンル名が誕生した。