星と猫の数学

私を退屈から救いに来た、夢のヒーロー

【アニメピックアップ】 プリパラ 第1話「アイドル始めちゃいました!」

あらすじ

女の子がアイドルとして輝ける場所『プリパラ』。プリパラにいけるのはある日突然届く『プリチケ』を手にした女の子だけ。

私立パプリカ学園小学部5年生の『真中らぁら』はプリパラやアイドルに憧れを抱きつつも、プリチケが届いていないためただ眺めることしか出来ない日々を過ごしていた。ある日、らぁらは道ばたに落ちていたプリチケバッグを届けるためにプリパラへの入り口があるショップ『プリズムストーン』へ向かう。そこでらぁらは突然届いたプリチケを使ってプリパラに入り、バッグの落とし主である『みれぃ』に届ける。

みれぃは感謝と共に「マネージャーの『クマ』のミスで二人組でないと出場できないライブに登録してしまったから、一緒にライブに出てほしい」とらぁらに頼む。らぁらは断り切れずにライブに出場する。普段は大声だけどうるさいからと歌う時だけ声を小さくしていたらぁらだったが、ライブではその本領を発揮、みれぃと共にライブを成功させる。

しかし、パプリカ学園小学部ではプリパラが禁止されている。それを破ってしまったらぁらは危機感を覚えてしまう。

概要

最近プリパラの熱が上がってしまったため、第1話を見直していました。

『プリパラ』は、タカラトミーシンソフィアのタッグが送り出した女児向けアーケードゲームプリティーリズム』の後継作品になります。自分だけのオリジナルキャラクターを作り、様々なファッションでコーディネートし、歌とダンスを音楽ゲームで楽しむものですが、女児に限らず一部の大人達にも人気があります。

更にゲームをプレイした後、そのゲーム中で使用したキャラクターがコーディネートしたファッションでチケットとして輩出されます。これが『プリチケ』と呼ばれるもので、トレーディングカードに近い役割を果たしています。

アニメ『プリパラ』はこのゲームの販促アニメになります。ストーリーはアイドルの頂点である『神アイドル』を目指して、主人公であるらぁらとその仲間達が切磋琢磨し合いながら頑張っていくといったものになります。更にこの作品ではライバル関係にあるキャラクターが幾人も登場しますが、キャッチコピーでもある「み~んな友達、み~んなアイドル」という言葉通り、友情を育むことも重要な要素となっています。

更にプリパラは監督が『探偵オペラ ミルキィホームズ』等の様々なカオスアニメを手がけた森脇真琴さんであり、所々かっ飛んだギャグを仕込んでくるので見ていて全く飽きません。例えば私立パプリカ学園の校則が何故か数万も存在したり、とあるキャラクターが何人も同じ場面に同時に登場したり、別のキャラクターが「ここで一旦CMです」等のメタ発言をしたり。しかし終始ギャグかと思えばそうでもなく、むしろ物語の重要な場面では感動すら与えてきます。

ストーリー以外では、最大の見せ場であるライブシーンが必見となっています。プリティーリズム時代から受け継がれているフルCGアニメによるライブシーンですが、原作ゲームを忠実かつ高クオリティで再現しています。実際にゲームをプレイしてアニメを見てみるとわかりますが、(ゲーム用とアニメ用でCGモデルの違いはあれど)ライブの構成から演出から何からほぼ同等です。昨今はフルCGアニメも珍しくなくなっていますが、このクオリティの高さはトップクラスです。

見所

第1話の見所ですが、自分はオープニングを推します。実は最初期のオープニングではみれぃのシーンだけ異なっているのです。

アイドルの『みれぃ』は現実世界では私立パプリカ学園中等部1年生で風紀委員長の『南みれぃ』なのですが、現実とプリパラでは大きく容姿が異なっています。最初期はストーリー上それが伏せられており、そのネタバレ防止のために最初期のオープニングでは『南みれぃ』として登場しているシーンが全て『みれぃ』に差し替えられています。なので、前述の設定を知っている上で見ると「アイドルのみれぃが現実のらぁらと接している」「アイドルのみれぃがアイドルのみれぃに変身する」という、ちょっとおかしなシーンに見えてしまいます。しかしこれは当然の措置ですね。

余談

――しかし、プリパラでの一番の衝撃はもっと後に待ち構えています。

後に『レオナ・ウェスト』というキャラクターが登場するのですが、このレオナが実は女児向けアニメでは珍しい設定を持っている子なのです。一体どういった設定なのか、それは出来ればアニメを見て確認してもらいたいです。予備知識無しで見ると、勘のいい人でない限りは間違いなく大ショックを受けます。