星と猫の数学

私を退屈から救いに来た、夢のヒーロー

ウルトラセブン 第6話「ダーク・ゾーン」

TOKYO MXで再放送を行っているので見ています。

この第6話は「ペガッサ星人の宇宙都市『ペガッサシティ』の動力系統が故障し地球と衝突するため、ペガッサ星人は地球の軌道を一時的に変更するように要求する。しかし地球の科学力ではそれが不可能であり、やむなく双方が爆破作戦を遂行しようとする」といった話になります。ペガッサ星人は(地球を爆破しようとはしたものの)決して悪の宇宙人ではなく、また逆に地球側も(やむを得ない事情とはいえ)侵略の意図はない相手に攻撃を仕掛けたという、立場が逆転している内容になっていますね。セブンも迎撃こそしたものの、トドメは刺さずに地球を破壊する兵器を処分しただけで終わりましたし。

今回の話はどことなくウルトラマンバルタン星人の話と似ている気がしました。向こうも難民となったバルタン星人が地球を新たな居住地とするため地球人と交渉していましたし、最後に(こちらはウルトラマン自身が実行しましたが)バルタン星人の乗る宇宙船を破壊したところが共通しています。ただし、バルタン星人は押しつける形で受け入れさせようとした上に難色を示されて攻撃を開始していましたし、その後生き残りが同胞を殺された復讐と飽くなき侵略行為を重ねていたので擁護できない面もあります。復讐はまだしも侵略行為は許されませんからね。

ウルトラセブンはこういった勧善懲悪ではない話も少なくなく、他シリーズ作品と比較してもよりSF色の強い話が多いから好きです。