星と猫の数学

ローグライクとストラテジーとマイナー志向で黒猫なでなでしたい

仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダー

毎年恒例のライダークロスオーバー映画。今年は去年に引き続き、今年度と昨年度のライダーだけでなく過去の平成ライダーから抜擢された数名のライダーとも共演しています。

更にライダーを演じた俳優も客演してくれていますが、今年は既に人気俳優となって数多くのドラマや映画に出演している福士蒼汰君や佐野岳君も出演! 去年は佐野岳君だけライブラリ出演という残念な事態になっていましたが、今年は全員顔出し出演も見せ場もありました。

(以下映画のネタバレ有り)

今年度の『仮面ライダービルド』は「日本が『スカイウォール』という巨大な壁によって三つに分断されている」という世界観であり、エグゼイド以前とは一線を画しています。その設定をどう擦り合わせるのかと思っていましたが、今作のキーワードでもある『並行世界』として処理していました。図ったのかはわかりませんが、キュウレンジャーと同じく今までのシリーズとは異なる世界観と明確に設定されました。

ならばエグゼイドの映画や終盤に登場したビルドは何だったのかというと、その並行世界から渡ってきたのであり、しかも変身していたのは仮面ライダーシステムの開発者である葛城巧だと明らかになりました。つまり現在の変身者である戦兎は無実だったんだ!まあ戦兎が何故かエグゼイド襲撃を夢に見ていたのですが、これは多くの人が予想しているであろうパターンなのではないかと。

この並行世界を移動する装置『エニグマ』を製作した者が今回の敵なのですが、何とエグゼイド側の世界で協力していたのが平成2期ライダーのいくつかの作品で暗躍していた『財団X』。もはやショッカー並みにしぶとい。この設定もあり、タイトルもあるのでまさに平成2期の集大成と言えますね。

一方のエグゼイドサイドは……相変わらず自重しないどころか言動がパワーアップしている(自称)神。ただ今回はゴーストのキャラである御成によって上手い具合に懐柔されていました。仏教徒に絆される神様という神仏習合目立った活躍はこのシーンくらいでした(後は顔を見せずに裏方作業)が、それでも充分なインパクトを見せたのはさすが(自称)神です。

そしてゲスト出演した過去のライダーですが、中でもオーズが優遇されていたように見えました。登場シーンから既にオーズのテーマである『手をつなぐ』が意識されていましたし、相棒とも言えるアンクの復活シーンが濃密に描かれていました。このシーンは本当に泣きそうになるくらい感動です。

もちろん他のライダーも見所が用意されていました。

フォーゼはしっかりと教師になった弦太朗の姿とフォーゼ本編の時よりよくなった滑舌や、戦う力は無いものの要所要所で善人な面を見せていた大杉先生や情報屋として活躍したJKが見られました。

鎧武は前作で出られなかった鬱憤を晴らすかのように佐野岳君の身体能力が発揮されていました。他のキャラが登場しなかったのとあの神様としての格好が序盤に一瞬しか登場しなかったのが残念。もっとも、劇中の描写として紘汰は自身の能力で並行世界であるビルドの世界に渡っていたので、すれ違う事すら出来なかったのですが。

ゴーストは前述の通り御成が壇黎斗を懐柔するために活躍、タケルも去年にエグゼイドとの共闘があったおかげでエグゼイド達と行動を共にしているシーンが多めでした。諸事情により大天空寺を離れていた御成が妙な格好していて、そっちの方が目立っていた気もする。

最初から最後まで飽きさせないために見所がちりばめられており、過去のライダー作品を観ていた人へのサービスも多数で非常に満足のいく内容になっていました。欲を言えば、という点も多数ありますが、大成した俳優が再度仮面ライダーとして出演してくれた上に各作品の設定をしっかり拾ったないようにしてくれただけでも十分でしょう。

……そして最後にいつもの次のライダー映画の宣伝……と思ったら、まさかの『仮面ライダーアマゾンズ』の映画化というのに驚きました。しかも『完結編』と銘打っており、これは色々と気になって仕方ありません。確かにシーズン2の終わりはまだ続けられそうなシーンがありましたが、まさかこういう形で続きを作るとは。