星と猫の数学

私を退屈から救いに来た、夢のヒーロー

スーパーヒーロータイム

HUGっと!プリキュア 第1話「フレフレみんな!元気のプリキュア、キュアエール誕生!」

プリキュア第15作*1は、プリキュアとしては比較的オーソドックスな印象を受ける出だしでした。キャラのイメージカラーと立ち位置も今までの作品を踏襲していますし、プリキュアではある意味お約束の「顔面激突」もやってくれましたし。

しかし今作の特徴は今まではサブコンテンツ扱いだった「育児」がメインになり、またプリキュアでは初となる「職業体験」も据えられていて新たな要素もたっぷりです。第1話はまだはぐたんとの出会いやプリキュア初変身のみで終わりましたが、これからが楽しみ。

その一方で敵キャラはプリキュア5の『ナイトメア』以来のブラック企業型。しかもナイトメア以上に現実の企業らしさを強調しており、組織として必要な手続きが描写されたり、怪人に相当する『オシマイダー』の断末魔が「辞めさせてもらいまーす」だったりと、視聴している大人への精神的ダメージがありそうなタイプ。こちらもどういう風に展開されるかが気になります。

ところで今作のキャラデザはプリキュアシリーズでは3回目(4作品目)の起用となる川村敏江さんで見た目はプリキュアシリーズディレクターの片割れに東アニ女児向け作品には切っても切れない佐藤順一さんが起用されており、プリキュアながら雰囲気はそれ以前の作品ぽさもあるという、面白い化学反応を起こしています。スタッフ面からも楽しみな一作になりそうですね。

仮面ライダービルド 第21話「ハザードは止まらない」

ハザードトリガーで『ハザードフォーム』となった戦兎は、危惧されていた通りに暴走してしまい、ついに三羽カラスのうち一人を殺してしまいました。それに誰しもが多大なショックを受け、特に戦兎は無気力状態になってしまいました。初めて直接自分の手で殺してしまった事、あれだけ危険とわかっていながら使ったあげく暴走してしまった事は、戦いに恐怖するには十分だったでしょう。

一方で東都と北都の戦争は、これ以上の疲弊を避けるためにライダー同士の対決で決着をつける事に。戦兎が戦えないなら龍我が戦う事になりますが、その事を指摘したマスターが戦兎を意図的に追い詰め、更にはベストマッチが判明済みの新たなボトルを渡して『修行』をつけました。マスターは戦兎と龍我を成長させる事が目的ですが、その先に何を見ているのかがまだ判明していない以上、素直に喜べません。

この戦争の先に何が残るのか。この戦争が終わってもまだ戦いが続くでしょうし、不安の方が大きい状況。

宇宙戦隊キュウレンジャー 第48話「宇宙に響け!ヨッシャ、ラッキー」

ついに最終決戦。ドン・アルマゲが宇宙の嘆きや苦しみから生まれた存在であり、宇宙を作り替えて絶望に染め上げる事で完全な不死身の存在になろうとしていたと、真の目的も明かされました。ここまできたらもはやどうでもいい。

しかし自分自身の運を信じ、仲間と共に突き進んできたキュウレンジャーにとってもはや敵ではなく、最後の悪あがきでドン・アルマゲがラッキーを宇宙まで吹き飛ばして乗っ取ろうとするも、第1話と全く同じ状況で獅子座流星群に乗って戻ってきたラッキーやキュウレンジャーについに倒されました。ドン・アルマゲの出自を考えると完全に潰えていない可能性もありますが、少なくともジャークマターの支配はなくなり、宇宙は救われました。

初期メンバー9人、追加メンバーを含めて最終的に12人という大所帯となったキュウレンジャーですが、個別の掘り下げこそ他作品に負けるもののキャラクターの個性が強く作劇も次々とメインとなるキャラを交代させていくスタイルでダレさせず楽しませてくれました。

次作はテレビシリーズとしては初の2戦隊同時かつ対決となる『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』。お互いに譲れないものがあり対峙する二つの戦隊が、どの様な物語を紡いでいくのか。

*1:数え年で「15周年」という、ちょっと珍しい(スーパー戦隊だと「○○周年」と言わず「○○作記念」と言っています)数え方で記念年を祝っています。