星と猫の数学

ローグライクとストラテジーとマイナー志向で黒猫なでなでしたい

伊藤潤二『コレクション』 第9話「No072 画家/No058 血玉樹」

No072 画家

おそらく伊藤潤二作品では最も有名なキャラクター『富江』の登場です。非常に傲慢でな性格でありながら、その美貌と謎の魅力により関わった人々を破滅に陥れる謎の美女、それが富江

今回関わったのはとある画家ですが、富江と関わったばかりに精神を病み富江を絵に描くと化け物のような姿として描き(しかもそれが美しいと思い込む)、ついには富江を殺そうとします。が、富江は死なない。いくらバラバラにしても、そのバラバラになった身体それぞれが再生するという異常な生命力を見せてきました。

人を破滅させるのと反比例するかのように、富江が増えるというのはひたすら不気味です。下手をすると『らせん』の時の貞子より危険かもしれないホラーヒロインですね。

No058 血玉樹

車が故障したために近くの村に助けを求めようとしたカップルの話。

いわば感染する吸血鬼のようなものですが、男性が赤い実に取り憑かれたミイラのような男から「他人の赤い実を食べれば元に戻るが、自分の実を食べれば血を求めて彷徨う事になる」とまだ助かりそうな話を聞いたのに、それを思い出した直後に彼女が自分の身を食べている姿を見てしまったのだから、後味が悪いってレベルじゃありません。