星と猫の数学

私を退屈から救いに来た、夢のヒーロー

宇宙よりも遠い場所 第12話「宇宙よりも遠い場所」

いよいよ観測隊の目的地、報瀬の母親が行方不明になった内陸のポイントへと向かう事になりました。肝心の報瀬は母親への思いが薄い事に戸惑いつつも決心を固め、四人+観測隊の二人で向かいます。

昭和基地での生活がまだ易しい方だったと言えるほど、雪上車で進むのが大変なのが描かれています。諸々あって雪上車の速度は非常に遅い*1ですし、激しいブリザードが吹く中でも夜は燃料節約のためエンジンを切っておかないといけないですし、まさに過酷。

しかし今回のメインは、報瀬親子の事。それを乗り越えてポイントに辿り着き、キマリ達は彼女のために母親の持ち物を探してPCを発見、報瀬がそれを開いてメールを確認したら、今まで彼女が母親宛に送ったメールが一気に受信されるのとシンクロしたかのように彼女自身も想いを溢れさせて思い切り泣き出していました。

あまりにも遠すぎるからなのか、現実離れした場所だからなのか、それまで「母親のいた場所」という実感がなかったのが、彼女の遺品と自身のメールでようやく実感して色んなものがこみ上げてきたのでしょう。多分、これで報瀬は全ての目的を果たせたかな。

*1:メータの単位がわからないのですが、「5」を指していました。時速5kmでも時速5マイル(時速約8km)でも遅い事に変わりはない。