NFSサーバ構築
NFS
NFSはネットワーク越しにファイルやディレクトリを共有するためのプロトコルです。これを利用する事でLinux用のファイルサーバを構築できます。
Sambaでもファイルサーバは構築できますがこちらはWindows用で、パーミッション情報などが維持されません。NFSであればパーミッション情報などを維持できるため、Linuxでの利用ならこちらの方が有意です。
NFSサーバのインストールと設定
- 端末から以下のコマンドを入力してNFSサーバをインストールする
sudo apt-get install nfs-kernel-server
- 「/etc/exports」ファイルを開き、以下のように設定する
<公開するディレクトリ> <公開範囲>(rw,sync,no_subtree_check)
- <公開するディレクトリ>にはディレクトリのパスを記述する
- <公開範囲>には、そのディレクトリを公開する範囲をIPアドレスで記述する(例:192.168.1.0/24)
- <公開範囲>の後ろはオプションで、以下の意味を持つ。基本的にはこのオプションを指定する
- rw:読み書き可能
- sync:遅延書き込みを無効化する(ディレクトリへの書き込み時に即時反映する)
- no_subtree_check:公開ディレクトリのアクセス権限のみでアクセス可否を決める
- NFSサーバを再起動する
sudo /etc/init.d/nfs-kernel-server restart
- なお、ufwが動いていたら以下のポートを開けておく
sudo ufw allow 2049
NFSクライアントのインストールとディレクトリのマウント
サーバのディレクトリを使用する側(クライアント)にも準備が必要です。
- NFSクライアントをインストールする
sudo apt-get install nfs-common
- サーバのディレクトリをマウントする
sudo mkdir /mnt/nfs sudo mount <サーバのアドレス>:<公開ディレクトリ> /mnt/nfs
- 上記ではマウントポイントを「/mnt/nfs」に指定しているが、実際にはどこでも可能
これでサーバのディレクトリを自由に扱うことができるようになります。
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