星と猫の数学

私を退屈から救いに来た、夢のヒーロー

キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第4話「船の国-On the Beach-」

第2話でキノが出会ったシズがメインの話です。

サブタイトル通り海を移動する船のような国ですが、多くの住民は厳しい生活を送っている様子。更にかなりの技術で作られた船なのに、その技術は失われて久しいようで浸水していたり天井に穴が開いていたりと、かなりボロボロ。コロシアムの時もそうだったように強い正義感を持つシズが住民のために行動するも、最終的に住民は陸上での生活を拒否、船に戻ってしまいました。シズへの案内人を務めた孤独な少女を残して。

『住めば都』という言葉がありますが、とどのつまり住民は変化を恐れて陸地に上がる事が出来なかったように見えました。「船は沈まない」と盲信していたようですし、誰も船を修理出来ないのであれば遅かれ早かれ滅んでしまうでしょう。エルメスが語った船の国が築かれた経緯を考えると、築かれたその時点から既に滅びの道を歩んでいたとも言えるかも。

しかしそんな国を訪れた旅人がその国で生み、そして捨てられた上に国で孤立していた少女ティーは逆に、シズによって開かれた未来を得られたというのは皮肉というか何というか。