ウルトラマンジード 第20話「午前10時の怪鳥」
倒しても毎日午前10時に出現するギエロン星獣の謎に迫る話です。怪獣の原典のシナリオではなく特性から膨らませた話なのは、打倒ではあるけれども残念。
原典でもその再生能力を披露していましたが、それは「強力な兵器を作り出しても、敵もまた強力な力でもって返してくる。その繰り返しは悲劇だ」という話のテーマに沿ったものであるためでした。今回はその能力によって毎日復活してしまうため、街の人々は(悪い意味で)慣れてしまい、ウルトラマン達は疲弊する事態に。
調査の結果、ギエロン星獣は身体を構成している物質がバラバラになってもすぐに液状化から気化し、それが寄り集まる事で再生すると判明。構成物の大半が水分のため再生する前に凍らせればいいのですが、死亡時に爆発飛散するため少人数ではとても欠片を回収出来ない。それでどうするのかと思いきや、なんと街の人々の協力を得るという手段に。
これまでも限定的に名も無き一般市民達がウルトラマンの助けになる展開はありましたが、その多くが「怪獣や宇宙人に立ち向かう(一矢報いる)」パターンだったのに対し、今回は「倒すのはあくまでウルトラマンだが、その後始末を手伝う」というパターンな所が斬新でした。誰でも出来る簡単な事ながら怪獣退治に貢献出来ていますし、その上今回の協力者が数万人というのにも驚きです。当初は人々に畏怖されていたジードが、着実に地球人の味方なるウルトラマンと認識されて行っている証拠ですね。
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- 出版社/メーカー: バンダイ
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