星と猫の数学

私を退屈から救いに来た、夢のヒーロー

SSSS.GRIDMAN 第1話「覚・醒」

あの早すぎた名作特撮ヒーロー『電光超人グリッドマン』が25年の時を経てアニメとしてリメイクされました。

主人公の裕太は目が覚めると何故か記憶喪失になっており、しかもハイパーエージェント・グリッドマン*1や深い霧や怪獣のシルエットは自分にしか見えないという状況。グリッドマンは裕太に「使命を思い出せ」と語りかけます。

原作では電脳空間で戦っていましたが、今作では現実世界で戦っています。一応原作でも「電脳空間から現実空間へ出現しようとする」という設定があるので決して突飛な設定ではないですが、この戦いの傷跡も何故か翌日には綺麗さっぱり直っているという謎があり、気になる所です*2

さて肝心要のグリッドマンの戦いですが、特撮(特に巨大ヒーローものや代表例であるウルトラシリーズ)を意識した様な立ち回りにアニメならではの迫力のあるカメラワークが加わり、実に見応えのあるものになっていました。アニメでも特撮でもヒーローが好きな身としては非常に大満足の出来で嬉しい限りです。こういうのが見たかったんだ!

第1話としての掴みが非常に良かった今作、この勢いのまま最後まで突っ走ってほしいですね。

*1:古びたパソコンの中から語りかけていました。『電光超人』に出てきた『ジャンク』に酷似していますが、設定の違いから多分オマージュ。

*2:考えられる設定としては、裕太が現実と思い込んでいるだけで実は電脳世界である、とか。

土曜朝アニメ

ゾイドワイルド 第14話

前回の出来事が余程ショックだったのか、空元気を見せるアラシ。そこにワイルドライガーを追ってきたドレイクが現れて交戦しますが、ベーコンの事で挑発されて暴走してしまいます。

暴走したのはアラシの持つ能力か、ワイルドライガーの秘めた力か、いずれにしても今後の力になればいいのですが。そしてまたしてもドレイクとの明確な決着はつかず。

しかし今回の空回りするアラシを見かねてか、アラシとワイルドライガーの距離が縮まり、更にフリーダム団の絆が強まったという、まさに雨降って地固まるという展開でした。今後待ち受けているであろう苦難も、彼らなら乗り越えられる、はず。

新幹線変形ロボ シンカリオン 第39話

リュウジに修行をつけてもらうために名古屋へと向かったハヤト。どこのバトルアニメの様な展開にはなりませんでした。

ただ単に強くなるためではないとは思っていましたが、その意図が「戦いを通じて相手の心を知り、自分の心を伝える」という方法を取る手段にするためだったようです。リュウジとの修行を経てそれを確信し、前回のビャッコの申し出を受け地下世界へと向かいます。

ウルトラマンR/B 第14話

前回父親に「君は誰?」と聞かれショックを受けてやけ食いするアサヒの前に、あの謎の少女が現れ「お前は誰だ?」と聞かれます。

数話前からアサヒにまつわる謎が表面化しましたが、当のアサヒは全くもって意に介さないというか、至って普通の少女。彼女に言われて自分が立派な湊家の一員である証拠を見つけるため過去の写真を漁りますが、彼女もまた自分が写っている写真が一枚もない事に気づいてしまいます……って、これはつまりアサヒが何者であろうと、彼女自身は無自覚だという事ですね。ますます彼女が何者なのか気になる。

その一方で愛染が少女の持っていた『本物の』ルーブジャイロ(と新たなルーブクリスタル)を使ってグルジオキングへと変身、ロッソとブルを追い詰めます。その直前に愛染がオーブの活躍を回想して一人モノマネをするシーンがあり、やはり何らかの形でオーブの姿を目撃していたようです。彼自身の過去も気になり、物語の謎が次々と明確になってきました。

Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2 第1話「仙鎮城」

あの虚淵玄脚本の布袋戲*1Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀』の続編です。1期はその人形劇とは思えないほどの操演と演出、そして虚淵さんの見事な脚本により引き込まれた名作でした。

2期は1期のラストに殤不患が披露した『魔剣目録』を巡る話になるようです。第1話は目録を保管してもらおうと仙鎮城に預けたものの、蠍瓔珞の襲撃により一部を奪われてしまい、更に殤不患を追う捕吏とあの鬼鳥こと凜雪鴉が手を組むという怒濤の展開。殤不患も最初から飛ばしてるので爽快感もありますし、今作も楽しめそう。

*1:中国伝統の人形劇。

DOUBLE DECKER! ダグ&キリル 第1話「二つの太陽にほえろ!」

あのTIGER&BUNNYに続くバディもの作品です。

シリアスな系統の話もある……と思われるのですが、ナレーションが千葉繁ばりにテンション高く、どのキャラクターも強いクセがあってコミカル色も相当にあります。このバランスはタイバニにも通ずるモノがありますね。口の悪いCV:早見沙織キャラが、放送禁止用語を口にして中指立ててるシーンが見られるとは思わなかった。しかも親指を立てて(通気孔?に)沈んでいくシーンがあったり、真っ裸になってタイムトラベラーを名乗ったりと、どこかの映画で観た様なネタも突っ込む始末。というかサブタイトルもパロディだし。

第1話の掴みはなかなか好印象でした。お決まりのパターンだとダグやキリルの過去に重いものがあったりしますが、果たして。第2話で早くも死亡フラグめいたサブタイトルになってるのは何なんだ。

スーパーヒーロータイム

HUGっと!プリキュア 第34話「名探偵ことり!お姉ちゃんを調査せよ!」

はなの妹であることりが、はなの行く先で必ずプリキュアが現れる事からはながプリキュア……に迷惑をかけてるんじゃないかと思い込んでしまいます。

聡明な子かと思ったのにどうしてそっちに考えちゃったんだ……それほどはながアレなのか。しかもそれを機転に『キュアエールさんファンクラブ』*1なる存在が明らかになったり、コミカルに話が進んでいきます。その一方でプリキュアの活躍で救われた人達の後日談という側面もあり、今回は彼らの助力もあって勝つ事が出来たという展開が熱くなりました。こういうフォローがあると嬉しいですね。

その一方でwith Bジンジンとタクミを失ったジェロスが豹変していました。劇中の描写から、どうにも『衰え』に恐怖している(故にクライアス社の理念に同意している)ようで、果たして彼女もこれまでの幹部同様に救う事が出来るのか。

仮面ライダージオウ 第5話「スイッチオン!2011」

今回はフォーゼ編……だけでなく、555編も加わっています。アナザーライダーが絡んでいると思われる女子高生連続失踪事件、その舞台となっている天ノ川学園にソウゴ達が潜入します。

フォーゼである弦太朗本人のゲスト出演はないものの、(フォーゼとして)過去映像や写真での登場はしっかりと果たしています*2。直接登場ではなくても濃い存在感なのはさすが弦太朗。

一方で何故かこの事件に絡んできたのが、555に登場した草加。それに呼応するかの様に、過去のアナザーフォーゼも倒されたかと思ったら何故かアナザーファイズに変貌するという事態に。草加を止めに入った巧も現れ、謎を秘めたまま次回へと続きます。2018年に二人がいるという事は、これまでと同様にライダーとしての力を失っているが故に生き延びているのか、それとも別の何かが作用しているのか*3、その辺りも気になる所。

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第34話「伝説の銃」

ノエルが発見した『ルパンマグナム』を回収しようとしてピンチに陥ったため、ルパンレンジャーの三人はその隠し場所へと向かいます。その一方でパトレンジャーはギャングラーによる銃強奪事件を追います。

ノエルも引っ掛かった最後の罠「足かせを外せ」が、彼らにとって大切な人(の幻)を撃てるかどうかというものなのが実にえげつない。実際に透真と初美花(と状況的にノエルも)は撃てず終いでしたが、自身の行為が不正と理解しつつも並大抵ではない覚悟で臨んでいる魁利は撃つ事が出来たというのが見事。軽そうに見えて最も強い意志を持つ、それが魁利の魅力ですね。

ところで今回のギャングラーはケルベロスがモチーフでしたが、それ故か声優が稲田徹さんでした。ご丁寧に「地獄の番犬」とまで名乗っちゃったし!*4

しかしコグレの暗躍がますます気になる……と思ってたら、次回はまさかの三人に分裂でトラブってしまう様子。ちょっと、ちょっとちょっと!

*1:以前にキュアエールに助けてもらった男子生徒。

*2:ライブラリ出演は許可さえあればノンクレジットでもいいみたいですね。平成ジェネレーションズでも紘汰役の佐野岳さんは未出演でしたが声だけ過去作から流用され、ノンクレジットでした。

*3:555の劇中で草加は明確に死亡しており、巧も本編では余命わずかである事が示唆され、別作品ですが後日談でもある『仮面ライダー4号』で死亡が明言されています。

*4:特捜戦隊デカレンジャー』でボスことドギー・クルーガーデカマスター)役が稲田徹さんであり、デカマスターの名乗りが「地獄の番犬」でした。