星と猫の数学

私を退屈から救いに来た、夢のヒーロー

アイドルタイムプリパラ 第33話「ガァララ塔のひみつっす」

にのが自分の夢を思い出すという話です。

当初から「夢を持っていない」と言っていたにのですが、その原因がガァララではないかと推測、それは的中し夢の中でパックを追いかけついに『人々を幸せにするヒーローアイドルになる』という自分の夢を取り戻しました。取り戻した瞬間にユメってたけど、展開的にヤバさよりも感動すら覚えます。

今作のテーマが子供向けに『夢』という事ですが、「失った夢を取り戻す」という点を見ると大人の視聴にも堪えうるいい展開だと感じました。「取り戻す」が物理的な形だけど。

フューチャーアベンジャーズ 第7話「来たぜ!デッドプール」

アベンジャーズ・タワーの留守番を任されたマコト達の前に現れたのは、金次第でヒーローにもヴィランにもつくデッドプール。どうやらアベンジャーズを偽の情報でおびき出し、その隙にタワーを襲ってきたようです。結構な時間を漫才とメタ発言に費やしてるけど。

フューチャーアベンジャーズの三人が対処しようとするも、やっぱり翻弄されます。ディスクウォーズの時にも見せたハート柄のパンツ姿*1になってかく乱したり、クロエの仕掛けた熱湯コーヒーの罠も平気で飲み干したり*2、本当にやりたい放題。だがそれがいい……のだけれど、今回は比較的大人しいな。

目的はアイアンマンのアーマーの情報を盗み出す事で、依頼の際に持ちかけられた報酬は……「自分を主人公とした日本製のアニメを作ってもらう」事。「金じゃない」と言ってたから何なのかと思ったらこれだよ! 結局騙されていた事を知って(作画の手間を省くためにわざとカメラ位置をずらして)ヴィランをボコボコにし、その間に駆けつけてきたアベンジャーズが退治して一件落着となりました。

いやしかしデッドプール主役のアニメは本当に見てみたいですね。本人が言っていたように日本製で*3

*1:デッドプールは本来全身がただれていて醜い姿になっていますが、ディスクウォーズや今回は普通に綺麗な肌でした。ただしディスクウォーズでは肉襦袢疑惑アリなので、今回ももしかしたらその可能性があります。

*2:「今朝食べた熱々のチミチャンガで火傷して感じなくなった」と言ってましたが、おそらくヒーリングファクター(超回復能力)によって無意味になっているのをごまかしているだけと思われます。この後自身の能力について明かされた時に「余計な事を言ってんじゃねえ」と怒ってましたし。

*3:デッドプールは日本のアニメの質がいい事をひたすら主張していましたが、あくまでセルアニメの場合はですね。フルCGだと(ものにもよりますが)海外の方がよかったりします。

スーパーヒーロータイム

キラキラ☆プリキュアアラモード 第39話「しょんな~!プリキュアの敵はいちご坂!?」

グレイブの作戦によりいちご坂の人々がネンド兵士のかぶり物をしているような姿に変えられてプリキュアを襲うという展開に。外見を変化させるものじゃなくて本当にかぶり物なんだ……。しかもグレイブが自らの拳を振るい、操っている街の人もろとも攻撃してくるため、プリキュアは窮地に追い込まれます。

無闇に街の人を傷つけられないために行動を制限されたプリキュアの前に現れたのは……ノワールの闇から解放され、意識を取り戻したキュアジュリオ! 終盤まで出番がないかと思われましたが、ここで復活して嬉しいですね。

仮面ライダービルド 第10話「滅亡のテクノロジー」

ブラッドスタークがパンドラボックス強奪のために襲撃してきました。ナイトローグこと幻徳の意図とは異なるために二人が対立し、そこに龍我や引き離されていた戦兎も来て乱戦に。

ナイトローグやブラッドスタークに圧されてビルドが敗北した上にほぼ全てのフルボトルを奪われ、龍我の持つドラゴンボトルとロックボトルで新たな姿『キードラゴン』になるも逃げたブラッドスタークを追い詰めたと思ったらナイトローグの不意打ちを喰らってロックボトルも奪われ、戦力的な意味で絶体絶命の状態。ついでにロックボトルは玩具購入限定という。ここまで追い詰められるという事は、当然次回……。

ところでブラッドスタークが「葛城」と呼ばれていましたが、本人は肯定も否定もせず、その後の戦兎の質問も「科学者としての理念」に対する持論を語っただけで正体は未だわからず終い。葛城は生きているのか、ブラッドスタークの正体は誰なのか、その謎が明かされるのは果たして。

しかしブラッドスタークの持論には思わず賛同してしまいたくなります。フィクション内なら戦兎側の言い分の方が正しい(正しくあるべき)ですが、現実はそうではないですからね。とはいえそんな科学の恩恵をたっぷり受け取っている身が言えた立場ではありませんが。

宇宙戦隊キュウレンジャー 第37話「ラッキー、父との再会」

ラッキーの父親でもある王がジャークマターの支配の下で圧政を行っていると聞き、それを確かめるため、父親と会って真意を確かめるためにラッキー達が向かいます。

父親の事を信じるラッキーはククルーガと激突して捕らわれてしまうも、そこで目の前に現れた父親が偽者と見抜きました。本物の父親はククルーガと戦って死にましたが、父親が理念を抱いたまま戦って死んだ事を知り戦意を失うどころかなお燃え上がらせるラッキー。その強い意志でついにククルーガを撃破しました。

「自分は運が良い」「必ず事を成し遂げる」と強く信じ続けているからこそ、ラッキーは(二つの意味で)ラッキーでいられる。かつて自分の運が信じられなくなった時に不運まみれになった上に絶望の淵に追い込まれていた事もあって、この事は強い説得力を持ちますね。ある意味ヒーローという概念そのものにも通じるように思えます。

ウルトラマンジード 第19話「奪われた星雲荘」

伏井出が星雲荘に乗り込んで来たため緊急避難したリク達と、システムを乗っ取られたために地球人と同等の外見を持つ身体を形成して脱出した三森すずこレム。しかし星雲荘は元々伏井出が用意したものであり、レム自身も伏井出に乗っ取られメカゴモラの核にされてしまいます。

ヲタ的にはやはり三森すずこの顔出し出演が注目ですね。とはいえ今回の話のキーパーソンですし、そこでレムもまたリクと同様に複製された存在である事が明らかになり、それでもなおリクのためにあがく様はリクと同様だったため、顔出し出演の有無に関係無くレムのキャラクターを掘り下げた良回でした。

ところで伏井出の策略とはいえ、前回登場した女性ノンフィクションライターに終始デレデレしていたレイト……妻子持ちなのにそれでいいのか!?意志薄弱な所があるから仕方ないかもしれないけど。

次回はセブンの中でも強いメッセージ性を持つ『超兵器R1号』の回に登場したギエロン星獣が登場しますが、他の怪獣と同じようにバックボーンは異なる様子。

キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series 第6話「雲の中で-Blinder- / 雲の前で-Eye-opener- / あの日から-Since I Was Born.-」

今回はとある奴隷の話で、キノがほぼ一切関わりませんでした。旅の途中で全てが終わった後の現場を目撃したので、辛うじてタイトル詐欺にはなっていない。

奴隷を持つ貴族?の一家が高山でピクニックを満喫していたものの、そこで採取した野菜が「高地では毒を持つ」という性質を知らずに食してしまったために全滅。当の奴隷はそれを伝えようとしたけど(一瞬「死んでしまえばいい」と思ってしまったのもあって)伝えられず、逆にその自責の念から同じ食事で自殺しようとしたらそれを阻まれ(子供が蔑んで食事を台無しにしたのが結果的に命拾いとなった)、彼女だけが生き残りました。

実に皮肉たっぷりですが、言ってしまえば劇中で言及されていたように「運が良かった」わけですね。その後一家が運んでいたモトラドと話す事で生きる決意をし、その結果幸福な人生を得られたのもそう。彼女のような誠実な人間が幸福を得られるという展開は、やはり見ていて気持ちがいいものです。

しかし今回登場したモトラド『ソウ』の声が緒方恵美さんで驚きました。あの少年っぽさのある所がたまらない。