星と猫の数学

私を退屈から救いに来た、夢のヒーロー

スーパーヒーロータイム

HUGっと!プリキュア 第30話「世界一周へGOGO! みんなの夏休み!」

愛崎家のプライベートジェットを利用してはな達が世界一周旅行です*1

今回は(これまでにも描写されていた様に)すっかり定着したルールーの食いしん坊キャラが全開だったり、世界一周旅行で浮かれて全員のテンションが妙に高かったり、プリキュアが旅行中と知って何故かトラウムも温泉を満喫したりと、実にコミカル。まあ夏休み最後の話ですしね*2そしてメンバーの誰か(今回ははな)が宿題を終えていないために慌てるオチもよくある事。

しかし温泉宿の地域に伝わる天狗伝説がまさか事実?だったとは……。いや魔法的要素たっぷりなプリキュアの世界観なので、天狗の実在も不思議ではないのですが。

仮面ライダージオウ 第1話「キングダム2068」

平成仮面ライダーシリーズ第20作は、第10作のディケイドと同じオールライダー系作品です。「50年後の未来で魔王となって世界を恐怖に陥れる」と宣告された主人公のソウゴが、時空を駆けてジオウとなって戦います。各ライダーと出会いその力を利用するのはディケイドと同様ですが、時空を超えて歴史を変えようとするのは電王ですね。元々ディケイドは電王のデンライナーを利用して各時代を巡るといった要素も考えられていたらしいので、ある意味そのリベンジとも取れます。

記念すべき第1話では、先週最終回を迎えたばかりのビルドと会合しました。戦兎と龍我とも出会い、彼らのセリフからどうやら話の初期辺りの時代(2017年11月頃*3)に一度飛んだようです……いやあの世界って明確に他のライダーの世界と違うので同一の時間軸には存在しないはずなのですが*4。ただし今回はただ会っただけで特に何かあったわけではありません。今作の怪人のモチーフがライダーなので、ビルドを元にした怪人は登場しましたが。

早くも二人目のライダーであるゲイツも登場し、ゴーストアーマーを纏って立ち向かってくると言う次回。本格的に物語が動き出すのは次からですね。

しかしソウゴは「平和な世界を作るために考え抜いた結果、王様になると決めた」との事ですが、どうにも未来のオーマジオウの事や彼の「生まれた時から」発言から、何かある様に感じられます。彼自身にも色々と謎が秘められていそうですね。

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第30話「ふたりは旅行中」

休暇を取って旅行に行った圭一郎と偶然(を装って)鉢合わせした魁利が二人で旅します。魁利はあくまでノエルからの助言と仕事人間な圭一郎の不自然さから、彼の動向を探るつもりで圭一郎に接触したのですが、そこで起きたハプニングから過去を思い出してセンチメンタルになります。

圭一郎の目的はやはり警察関連の事でしたが、ノエルに秘密にしてまでVSビークルを手に入れる事(および所持していた相手がギャングラーであるか確認する事)が目的でした。やはりノエルは全面的な信頼を得られていないのか……スタンス的に仕方のない事ですが。

しかしそのVSビークルが同時期に暗躍していたギャングラーの能力で火の海になった街を救う鍵であり、所持しているビークルの関係上(やむなくとはいえ)パトレン1号がルパンレッドに頼むという展開は感慨深さすらあります。特に前述の事情も合わせるとなおのこと。

そんな圭一郎の姿が兄とダブった魁利ですが、二人の距離が近づいたのか否か。

*1:ハリーやはぐたん、ルールーのパスポートはどうしたんでしょう。ルールーが空港の検査に引っ掛かるためプライベートジェットを使用という所まではまだ理解出来ますが、それでも国外への渡航にパスポートは必須なので。ルールーはクライアス社時代に用意していた可能性がありますが、逃亡者であるハリーとはぐたんはどう考えても正式な発行は無理。

*2:最近は学習指導要領の関係で、既に2学期に入っている所もそれなりにあるようですが。

*3:現実と劇中の時間経過が概ね同一なら、龍我がクローズに変身できた頃と考えられます。

*4:一応、最終回で一つになった世界がこれまでのライダーの世界であるとすれば辻褄は合います。その場合は「過去が2つ存在する世界」となります。

土曜朝アニメ

ゾイドワイルド 第9話

とある街でアラシ達が出会った少年シメジ。森の中で一人(正確にはゾイド達と共に)暮らしており、そんな彼と共に住むゾイドの手当を行うオニギリが、ガノンタスとの出会いを語りました。

ゲストキャラのシメジがメインの話かと思いきや、後半はオニギリの話になっているというちょっと珍しい構成でした。というかシメジが仲間になる展開かと思いました。しかし出会いこそオニギリの過失があったものの、今はワイルドブラストも可能なベストパートナーとなっているというのが実に熱かった。

ところで今回またしてもペンネと再会したのですが、そのペンネはアラシ達の戦いをただ隠れて見守るだけでした。同じフリーダム団として手助けしてくれても良かったのではと思うのですが、彼女は一体何を考えているのでしょうか。

新幹線変形ロボ シンカリオン 第34話

新たなシンカリオンである700系3機のパイロット達が仲違いしてしまい、そんな彼らの説得のためにハヤトがまたしても京都に向かいました。

新たに登場した運転士であるタカトラは料理人を目指しているだけあって包丁に詳しく、その姿勢にハヤトも同じヲタとして敬意を表していました。劇中でも語られていた様に、相手を立てるハヤトだからこそこれまでの運転士が運転士として戦う決意を固めたので、ハヤトは非常に主人公していますね。

そして今回登場した700系の3機は、1両変形というのもあってかそれまでのシンカリオンより小型となっています。今回の敵が非常に巨大だったので、内部から破壊するといういわゆる一寸法師作戦の鍵にもなっていましたが、本領発揮は次回の3機合体ですね!

ウルトラマンR/B 第9話

愛染が変身したオーブダークノワールブラックシュバルツに敗北した二人。愛染の言い分はさておき自分達が調子に乗っていた事を自覚し、特訓して強くなろうとします。

お馴染みの強化回であり、ウルトラマン伝統の特訓回でもあります。ただし今回は先輩ウルトラマン本人が一切登場していないため、全て自分達(と周りの人達)の力で乗り越えようとするのが特徴的。

一方のオーブダーク以下略は一見すると人助けをしている善人アピールをしていましたが、(想像通り)マッチポンプでヒーロー像を仕立て上げていました。それに怒った二人がリターンマッチを申し込み、特訓の成果と新たに手に入れたルーブクリスタルの力で見事撃破しました。結局は言っている事自体は正しくても、それに至るまでの行動が外道だった&ヒーローになろうとしてヒーローとしての志をおろそかにした故に愛染は敗北したという事です。

これで愛染との決着がついた……わけでもなく、しぶとく次の手を打ってくるようです。果たして彼との決着はどうなるのか。

スーパーヒーロータイム

HUGっと!プリキュア 第29話「ここで決めるよ!おばあちゃんの気合のレシピ!」

はな達が和菓子やであるはなの祖母を尋ねます。はな達が感動するほどの腕前ですが、昔なじみの客から「味が落ちた」と言われ、更に目玉商品を作ろうと張り切ろうとして腰をやってしまい、すっかり落ち込んでしまいます。

プリキュアに登場するおばあちゃんというと色んな意味で『強い』人が多いのですが、今作は割と珍しく『肉体的にも精神的にも弱ったおばあちゃん』が鍵となっていました。もちろん今回に至る前まではバリバリ活躍していた事がうかがえるので……とか思ってたら、店を守るために猛オシマイダーの攻撃(飴玉)を巨大ヘラで打ち返すというパワフルさも見せました。やっぱり高性能ばあちゃんじゃないか。年齢に関係なく、大事に守ろうとする時に人は強くなれるものだな、と改めて実感しました。

……ところではなの祖母の声優が井上喜久子さん17歳でしたが、ハートキャッチプリキュアではお母さん役をやっていた事もあり、それほど時間経過がないのに2世代を演じたのは珍しいキャスティングだったと思います*1

仮面ライダービルド 第49話「ビルドが創る明日」

ついに最終回です。前回のラストでエボルトと共に次元の狭間に消えた万丈を助け出すため戦兎も狭間に飛び込み、そこでしぶとく残っていたエボルトと決着を付けます。

そこで徹底して戦兎を否定する(「戦兎がいなければ数々の悲劇は起きなかった」と嘯く)エボルトですが、そもそもの元凶はエボルト自身であり、エボルトの言葉はそのままエボルトに返す事が出来ます。というかエボルトは自分の事を棚に上げて他人を煽るタチの悪い存在。そんなエボルトの野望も、戦兎や龍我の想いによりついに撃破、『新世界』が作られました。

新世界は言うなれば龍騎と同じ「全てが生まれ変わった世界」。戦兎だけが前の世界の記憶を持っているものの、他の人達は誰もその事を覚えていない。死んだ人々も何事もなく普通に生きており、ハッピーエンドではあるもののどこかもの悲しい終わり……ですが、龍我も(この世界の龍我とはまた別で)記憶を引き継いでおり、ベストマッチなコンビが残っていたという一筋の光が見えた終わりでした。犠牲そのものは無くなっていないものの、これならひとまずは納得。……ん? それはつまり龍我が戦兎にとってのヒロイン(ry

そして最後の最後に、アバンタイトルでのナレーションが実はこの後に戦兎が書き記した戦いの記録のものだと明かされて視聴者一同ひっくり返るのでした。いやそうだとしたら戦兎と龍我以外の人物はどうやってナレーションしたんだよ。

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第29話「写真は記憶」

ゴーシュの『実験』により一部の記憶を写真に封じ込められた圭一郎の話という体の総集編です。奇しくもルパン三世でも記憶を失った銭形の話があったというね。

記憶を失った彼がそれを取り戻したきっかけになったのは快盗への強い想いという、実に熱苦しい展開。その時の圭一郎の迫力は今までで一番でした。全ての発音に濁点がつくのも仕方ないレベル。しかし一部だけだったからか、記憶を失っても圭一郎らしさは全く失われてなかったのがいいですね。

ラストには今まで出来ていなかったノエルの歓迎会をノエル自身の主催で行いました……って、ノエルの格好が派手すぎて演歌歌手っぽくなっているんですが!

*1:ライダーや戦隊、ウルトラマンみたいに何十年も続いていると2世代以上を演じた人もいます。今回の場合はハトプリが2010年で今作までに10年も経過していないので、珍しいと感じました。

土曜朝アニメ

ゾイドワイルド 第8話

古代秘宝と勘違いしている思わしき情報を入手したアラシとオニギリが、その場所である竹林に向かうとそこでタケノコ掘りしてるドレイクと再会、ギルラプターと再戦します。

偶然遭遇したのと前回決定的な決着がついたわけでもないのとドレイクがタケノコを掘っていたのとでそこまで苛烈な激突とはなっていませんが、前回同様ギルラプターに圧倒されていました。今回はドレイクが早々にタケノコを持ち帰るため撤退したのでまたしても決着がつかず。完全敗北する時はワイルドライガーの強化フラグが立つ時でしょうか。

しかしデスメタル帝国の皇帝であるギャラガーは、外見も中身も全く威厳がありません。帝国の方針から見てもおそらく力で統治しているのでしょうが、だとすればあのナリと中身に反して相当危険な実力を持っている事に……?

新幹線変形ロボ シンカリオン 第33話

夏休みの宿題が終わっていないハヤトが、特にその日その日の出来事を思い出すのに苦労して絵日記がなかなか進まない、というこの時期恒例の話です。今までの事を振り返る面もあったので半総集編ですね。時間と約束を守る男であるハヤトが自らそれを破りそうになった、ある意味危機な話。

更に敵の方にも新キャラが登場し、今回の相手にもなっていました。今回は様子見に近い出撃(返り討ちに遭っていましたが)だったので比較的すぐに戦いが終わりましたが、本腰を入れられたらどうなっていたでしょうか。

ウルトラマンR/B 第8話

怪獣(今回は超獣)を倒し続け、今や人気者のウルトラマン。調子に乗っている二人の姿に「ウルトラマンらしくない」と憤りを感じた愛染が、二人を呼び出してついに本性を現します。

彼曰くウルトラマンの力を手に入れようと暗躍していた宇宙人であり、そのために15年前から愛染誠の身体を乗っ取りカツミとイサミの母と共同研究を行っていたとの事。そしてあのハイテンションぶりは宇宙人の方の性格と判明。更に『ウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ*1へと変身し、二人と戦います。二人にダメ出しをするだけあって、(節々にコミカルさはあるものの)二人を相手にしながらも全く苦戦せず、一方的に打ちのめすその実力は非常に高い。

しかし一方で言動に邪悪さは感じられない*2ので、前々からそうでしたが根っからの悪人とも思えません。そもそも「ウルトラマンの力を手に入れて何をしようとしているのか」がまだ明かされておらず、二人の母がルーブジャイロを持ち出した理由もハッキリしていませんし、その辺も気になります。

*1:ガイ本人が変身していないのでにせウルトラマンに相当するのですが、本人と直接対峙していない(というか作品自体が違う)という珍しいパターン。

*2:この手のキャラはコミカルに見えて狂人というパターンが一般的ですが、彼に限っては言っている事が(ウルトラマン世界的にもメタ的にも)一応は正しいものであり、しかも「ヒーローらしさ」を説いています。ただし、その中身は「自身にとっての理想のウルトラマン」とも取れます(調べて気付きましたが、言っていたうちの一つ「ウルトラマンは悩まない」というのは、自身の変身した姿のオリジナルであるオーブも含めほとんどのウルトラマン、更にはほとんどのヒーローに対して当てはまりません)。

スーパーヒーロータイム

HUGっと!プリキュア 第28話「あのコのハートをキャッチ♡フレフレ!もぐもぐ!」

犬のもぐもぐがタレント猫のりりーに一目惚れしたため、はな達が応援および特訓してあげる事に。

話の基本はコミカルというよりもはやギャグに進むものの、犬と猫という種族の違いを自分に照らし合わせて悩むルールーの姿も見られたりと、根幹は今作らしさがあります。また(今回はそういった言及は薄かったものの)戦闘時の相手がビシンだったのは、メタ的な芸の細かさを感じましたね。しかしオチが「惚れたのが猫じゃなくて実はペットフードの方だった」というものじゃなくて良かった。

仮面ライダービルド 第48話「ラブ&ピースの世界へ」

ついにエボルトとの最終決戦です。

命を賭してエボルトの動きを止めた幻徳、新世界を完成させるためにエボルトと共に次元の狭間へと消えた龍我……次々と仲間が犠牲になっていく展開は、戦兎達が納得していてもこちとら納得が出来ないです。それだけエボルトが驚異的だったという事を示しているのかもしれませんが、前作でも同等に脅威だったゲンムやクロノスとの戦いがほとんど犠牲無し*1だったのでどうにも作劇の都合感が否めない……。

そして最も気になるのが、二つの世界が無事に融合できるのかどうか。平成ジェネレーションFINALでは(やり方の問題もあったとは思いますが)同じように二つの世界を融合させようとする敵が現れ、危うくどちらの世界も崩壊しかけたので、どうしてもそこが引っ掛かります。

快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー 第28話「誕生日も戦いで」

初美花の見た目は全然似てない父親が突如訪問、彼女をたぶらかしたチャラ男として魁利を激しく敵視……と思いきや、ギャングラーに遭遇して魁利に助けられ、彼を見直した上で初美花の事情を話してくれました。

コミカルな話になるかと思いきや、初美花の父を通しての初美花像の掘り下げという話でした。父親も(親としては当然ですがやや過保護なものの)いい人で、実に好感が持てます。初美花が純粋なのも納得がいく人柄。

その一方で新しく登場したVSビークル『マジックダイヤルファイター』のお披露目もあったのですが、等身大戦では壁も貫通する弓矢というスタイリッシュな武器でしたが、巨大戦ではマジックを披露してギャングラーを翻弄するというギャグっぽいやりとり名前通りトリッキーなビークル*2。実にルパンレンジャーのイメージにピッタリ……というかどちらかというと怪盗キッd(ry

また、ギャングラーの「老化させる煙」という特殊能力に防御偏重の装備で回避しづらいため手出しが難しいAパートでのパトレンに対し、事前情報もあったものの回避して追い詰めるBパートのルパレンという対比も光る話でした。更にパトレンエックスが回避重視である事も強調されていましたが、メタ的な事情はさておきノエルは何故他の装備に合わせず敢えて逆にしているのでしょうか。今回みたいな場合に対処するため……だったら、戦闘中に装備を切り替えれば済む話ですし。

*1:厳密には貴利矢や黎斗が一度死んでいるので、完全な犠牲無しではない。またメインキャラ以外ではかなりの数の被害も出ているものの、それはビルドでも同様。

*2:ビルが整列するシーンは、すごかが的にはビークルの力ではなく街のシステムそのものをハッキングか何かで操作した可能性があります。まあ巨大タンス(と巨大衣服)はビークルによって出したモノだとは思いますが