伊藤潤二『コレクション』 第5話「No040 押切異談/No049 布製教師」
No040 押切異談
主人公である少年『押切トオル』の自宅は、彼曰く異次元へと繋がっているらしい。彼をいじめていたクラスメートはドロドロになって溶け、同じクラスメートの女の子は不気味な肉塊になる。しかし当人はいたって普通であり、そんな状況に辟易していました。そうしたらある時彼本人が異次元に迷い込む事態に。
犯人は異次元の彼によるもので、どうにか本来の押切が彼を倒した事で今回の事態は収まった様子。しかし異次元の彼が死に際に言ったように、異次元が無数にあるなら今回のような事や今回以上に危険な事が起きる可能性は十分にあり得ます。彼はこれからも悩まされるのかもしれません。
……しかし、典型的なホラーの筋書きなので、慣れてしまうとそこまで不気味に感じませんでした。いや前回とかの気持ち悪さが突出しているせいでもあるのですが。
No049 布製教師
双一の担任の教師が布で出来た人形のような妙な姿で現れるという奇妙な事態が発生、それを見て双一が楽しんでいたので同じクラスの公一は仲間達と共にその謎を追っていきます。
予想通り双一が呪いを込めて作った人形だったのですが、それが収まったのは彼自身が人形にいじめられるという形だったので実に因果応報。『人を呪わば穴二つ』ですね。