タワーディフェンスゲーム
最近、タワーディフェンス(以下「TD」)ゲームをよくプレイしています。ゲームの大ジャンルとしてはストラテジーゲームに当てはまり、作品によってはRPGやアクション要素も含まれます。『タワー』と呼ばれるユニットを配置し、ゴールに向かって進んでくる敵ユニットを妨害し倒していくという内容で、場合によっては特定の配置や組み合わせが効果的になるのでパズル的要素も含まれていると言えるでしょう。
数か月前までは『ただ決められたユニットを配置して後は放置するだけのゲーム』と思っていてあまり興味が無かったのですが、『Kingdom Rush』をプレイしたら評価が一変しました。刻々と変化する状況に対処するために想定よりも常に忙しく、ユニットの性質と敵の能力を考慮して配置しなければならない戦略性があり、気がつけば他のTDゲームも含めてよくプレイしています。
ユニットの配置やマップ全体を見渡しながらの操作が必要なため、マウスや画面のタップといった座標指定の操作が不可欠です。それ故か据え置き機や携帯機ではあまり見かけません。チェインクロニクルのVita版くらい?
タワーディフェンスの種類
TDにはいくつか種類があります。
- 自由配置型
マップのあらゆる所にタワーを設置する事が出来、そのタワーを利用して敵の進路を作るタイプです。敵はゴールにたどり着くまでの最短経路を進もうとするので、なるべく進路が長く攻撃できる時間が増えるように設置するのがポイントですね。もちろん、敵の進路をふさぐような配置の仕方は出来ないので配置の仕方を工夫する必要があります。
時折、空中を移動する等設置したタワーを無視して移動する敵ユニットも存在するので、そのユニットをいかに素早く倒せるかも考える必要があります。
『Desktop Tower Defense』『Fieldrunners』等がこれに当てはまります。
- ルート固定型
敵の進路が決まっており、その周囲あるいは進路の中にタワーを設置するタイプです。設置場所が限られているので、どこに何を設置するかが自由配置型よりシビアでパズル的な面があります。
『Kingdom Rush』『千年戦争アイギス』等が当てはまります。
- 直進型
敵キャラクターがフィールドを上下方向あるいは左右方向に一直線に進み、その進路上にタワーを設置して妨害および攻撃するタイプです。敵はタワーにぶつかったらそのタワーを破壊するので、タワーが壊される前に敵を倒す必要があります。
『Plants vs. Zonbies』『チェインクロニクル』等が当てはまります。
付加要素
タワーディフェンスに他のゲームジャンルの要素を合わせる事で、各作品は独自性を出していたりします。
『千年戦争アイギス』『チェインクロニクル』は、課金によってユニット(タワー)を得られたり、そのユニットを戦闘やユニット合成によって強化する事が出来る、RPG型ソーシャルゲームの要素を持っています。
『Kingdom Rush』では『ヒーロー』と呼ばれる特殊ユニットが存在し、ヒーローはマップ上のあらゆる場所(厳密には敵の進行ルート上)ならいつでもどこでも移動できます。ヒーローはタワーには無い特殊能力を持っており、それらで攻撃したり敵の動きを阻害したりします。
『Sanctum』ではTDにFPSの要素がミックスされ、タワー設置の他に自分が上記のKingdom Rushのヒーローみたいな存在となり、マップ内を自由に移動して敵を撃つ事が出来ます。敵の耐久値が高いので通常のFPSより爽快感はありませんが。
余談
Wikipediaによると、TDの原型は『ランパート』だそうです。確かにTDの要素がありますが、今のTDがそれを参考にして作られたのかが気になる所です。『Clash of Clans』がランパートと比較的似ていますが、クラクラはどちらかと言うとRTSですし(さらに言えばクラクラ型のRTSは有名になる数年前からブラウザゲーム等に存在している)。
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